2018年9月4日火曜日

百合ジャンルの歴史 その3

その2はこちら

第九章 海の向こうから

アナ雪が出てきた文脈を探れる方って何処かにいないかなぁ
英文記事でもいいのであれば是非ご紹介下さい

一方この頃、米国のあるクリエイター達が作った映像が
日本を含めて世界でちょっとした話題になります。
最初は少女が独特な武器を振り回すバトルアクションとして、
それからは少女同士の密な絆を描いた物語として、特に米国で大人気となる作品、
・RWBY(13)
です。 この頃には海外でも百合のときめきが理解されており、
日本に輸入される頃には既に莫大な数の組み合わせが生み出されていました。
多分、海外発の百合ジャンルとしては最初のものだと思われます1
日本でどれだけの人気になるかはまだ未知数ですが。

一方その少し後に、あのディズニーが男女の愛だけでなく、
姉妹の情愛に真実の愛がある、という物語を書き上げ
世界がひっくり返ることになります。これが
・アナと雪の女王(14)
RWBYは製作者が日本のアニメや漫画からの影響を公言していますが、
アナ雪はアメリカ独自の文脈で生まれた模様です。
そこは日本が15年前に通過した場所! なんて言えもしますが、
何分ディズニーなのでその影響力は世界的に絶大なものとなりました。
一方ディズニーなので薄い本は作りにくかったのですが、
イラストなどは多く投稿されています。

ちなみに百合妄想は日本人に限った話ではないらしく、
それどころか二次元と三次元の区別が付かない方々は
同性愛を助長するから上映するな、とか言い出したりもしているようです。
近親憎悪って怖いですね。

最後に それから今に至って

…17年末までは今までの文脈で理解できる作品が当たってたんですが
直後にポプテピピックとVtuberが来てしまって

15年、人気が出始めるのは少し後ですが、
月姫やFateシリーズで百合人気にも貢献してきたtype-moonが
・Fate Grandorder
を開始します。それまで百合妄想を喚起した作品は
進撃の巨人を除けば登場人物の殆どが女性だったのですが、
この作品の男女比は然程極端ではありません。
現状、進撃の巨人同様にBLやヘテロを愛好していた女性を百合に引きずり込み、
現在もっとも勢いのある百合ジャンルとなっています。
ただ、確実に来るであろうガチャ規制によるブレーキがどう転ぶか。

…とか言ってたら、pixivではジャンル全体の人気は17→18でほぼ一緒なのに
百合二次創作は1/2になるという事態が発生してしまいました。
(ちなみに薔薇はほぼトントンです)
百合が熱くなるような公式供給がそんなになかったからなぁ…

更に大人気作を後継する
・ラブライブ!サンシャイン!!(16)や、
誰もが予想しない大ヒットとなった
・けものフレンズ(17)といった供給も入ったのですが。
今もなお、作品自体が大当たりし、
そこから百合妄想が発生するという流れは変わっていません。 
ゆるゆり、ポプテピピックのような作品も当たりつつはありますが、
最初から百合需要を主眼に据えて、
かつ巨大ジャンルになったという作品はまだ出てきていないと言える状態です。

これは薔薇同様、百合需要は現実の同性愛同様にどうしても少数派になる、
という事でもあります。今は無視はできない位の存在感は付きましたし、
これから薔薇並みの巨大な需要が発生するかもしれませんが。

…しかし最近、物語に男性が登場するのが苦痛という過激派の男性も現れ始めたとか。
かつて過激派の女性が辿った道を半世紀遅れで辿る男性が現れている。
ただそこには傍観者に徹したいのと、
自分も可愛い女の子になりたいという二つの流れがあるようです。
事ここに至って、百合による衝撃で男性の性、
及びその自認が揺らぎつつあるのかもしれません。
女性のそれはもっと昔に揺らいでいたのですけどね。

もしかすると以後、もっと巨大な何かが来るのかもしれません。
絶対的な筆力や画力、あるいは構成力で、人のあり方を揺さぶりうる程の。
今はまだ百合需要は少数派です。
しかし真正面から百合を狙い、
世界を作り変えるような作品が現れる可能性も絶無ではないでしょう。

その道が厳しいのは私にも分かります。
しかし、これから何が起きるかは私にはまだ分かりません。

…と、まとめていたら。
・ポプテピピック(原作14。アニメ17-18)
が襲来。とびっきりのクソアニメとして話題になったのですが、
実は原作からして百合へと繋がる何かが色々と組み込まれていて、
更にアニメでも強烈なフックが足され、まんまと多くの百合好き(特に女性)を直撃2
原作は続行中、アニメ二期もあるでしょう。
狙って当てた作品の二つ目になるかも。

続けて17年末から人気が沸騰してきた
・Vtuber
特ににじさんじ(18)がジャンルとなりつつあります。
まだちょっと大ジャンルとまではいかないですし、
おそらく何処かで卒業を描かないといけないので時間制限もあるのですが、
全く新しい形としての供給は果たして何処まで飛べるでしょうか。

さらにまどか☆マギカの外伝となる
・マギアレコード(17)
が18年8月末にアニメ化発表。
割とディープな百合好きの支持を集めている作品です。
どれ位原作の要素を組み込むかはまだ不透明ですが、
もしかすると百合狙いかつ大ヒットになる最初の一撃になる、かもしれません。

そしてもう一つ
・私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い(11、アニメ13)
が途中から方向転換、
癖のある女友達と一緒にいようとする中で主人公が成長していく話となり、
18年現在、強烈に百合妄想を引き出す作品となってきました。
おそらく現在の路線でアニメ二期が来ます。こちらも大爆発するかも。

と、色々と将来への伏線が張られてきました。
この後どうなるかなー、何かあったら書き足したいものです。

おまけ 女性に百合が当たった理由を、分からないなりに考えてみる

第一節 輝きは誰もが持っていた、気付いてなかっただけで
 
誰だって好きな事をしたい
そして出来れば、相棒がほしい

身も蓋もない話を一つすれば、プリキュア、けいおんの辺りで
萌えアニメの服装等がダサくなくなったので女性にも人気が出た、
という事実は多分あります。
けいおんをアニメ化した京都アニメーションもその辺りを明言しています。

勿論、それは決定的な要因ではないでしょう。
先に結論から述べてしまえば、アニメや漫画、ゲーム等において描かれる
女性の「格好良さ」が多様化、具体化して、
より多くの人々に響くようになったんじゃないか、という文脈を建てていきます。

さてここでは「格好良い」女性を、
要は自らの道を行き、世界を作り変える女性として定義します。

そんな女性達は昔から今に至るまで人気を集めてきました。
もっとざっくり書けば自由で強い、という事ですが、
この二つの単語を使うと多分に別の意味が入るので、
敢えて「格好良い」という言葉を当てはめてみました。 

ただ、かつては
・女傑(トルメキアの殿下とか)
・男装の麗人(天王星の人とか)
・高嶺の花(赤薔薇さまとか)
と、際立って有能で頼れたり、超然とした憧れの存在だったり、
あるいは単純に力が強かったりと、
人気を集めていた「格好良い」女性は
特徴的で普通ではない人が多かったように思えます。 

しかしある作品において、
(一応宇宙を捻じ曲げる力を無意識に備えているのだけど)
使命とか役割とかとも一切関係なく、自分がやりたい事を全力でやるだけの、
普通の女の子が、世間の、勿論女の子達も含めた人気を急激に集めます。
・涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ06)
です。 プリキュアや東方においても主人公の女の子達は割と普通だったのですが、
それなり以上に強いし何らかの使命を背負う存在でした。
そこから強さとか使命を省いた限りなく等身大の女の子も
「格好良い」女性として描けるし、それで大ヒットを狙える事がここで証明された、
と私は見ています。

…語り部となる少年を少女に置き換えたらという二次創作が、
当時爆発的な勢いで流行っています。
では、最初から全て少女同士の話として描かれていたとしたら?

この物語が大当たりするにおいて、二人が男女である必要があったのか、
正直私には判断しかねます。
一つ書けるのは、この物語で女性の支持を集めたのは
語り部の少年と超能力者の少年(?)のBLだけではなかった、という事。

主人公の(例の力を除けば)少々人付き合いが苦手な普通の少女と、
語り部の少年の何とも言えないもどかしい繋がりにも、
根強い女性の人気があります。

この二人の場合、少年少女の最終的な関係が何処に落ち着くのか、
腐れ縁、親友以上、それとも…。
その辺がとても微妙で絶妙なのが女性の支持を集めた理由なので、
少女同士だとどうなったか。
大当たりしなかったかもしれないし、
もしかするとセーラームーンS以上の大爆発が起きたのかもしれません。

…ともあれ、その3年後。
本当に普通の女の子が、やはり普通の女の子達と、異性を挟まず、
自分のペースで、やりたい事をやるアニメが大当たりします。それが
・けいおん!(アニメ09)です。
特殊な空間ではなく普通の学校で、世界に関わる使命や資質とかとも全く無縁で、
「めざせ武道館!!」とは言うものの、それ以上に皆で遊びたい。
他にも友人はいるけど、やはり五人がいい。
そして一番大切なのは、
誰の為でもなく自分達のやりたいように三年間を駆け抜けた事。
言明しているのを見た事がないので
(誰かやってたらごめんなさい)はっきり書くと、

放課後ティータイムの五人は「格好良い」のです。
特に女の子達にとっては、すごく。

誰にも阿らず、自分のやりたいようにやる。
だらけるにしても全力でやるにしても。 
「格好良さ」は、結局そこに尽きるのではないでしょうか。

以後ここを踏まえる事で、ありとあらゆる「格好良さ」を描けるようになりました。
これを私は女性の「格好良さ」の多様化、具体化と定義しています。
更には百合、というか女性二人(ないしそれ以上)だと、
「格好良さ」を様々な角度から描けます。 

二人の「格好良い」女性
「格好良い」女性に惹かれる女性
「格好良く」なろうとして背伸びしたり
二人で「格好良さ」を見つけたり
あるいは「格好良さ」を折ろうと企てたり…

加えてこの軸さえ抑えておけば無数の味付けができます。
見た目、性格、立ち位置、目標、願い、コンプレックス等々…
この辺りは何を試してみても当たりうるでしょう。
しかもキャラ同士で組み合わせ出来る。

実際、デレマス(11)(アニメ15)では
30kgのニート少女×186cm超の長身少女とか、
少々不器用な26歳のお姉さん×呑兵衛の25歳児など、
特徴的な組み合わせも人気だったりします。

また、この少し後に火が付く二次元アイドルブームも
おそらくこの「格好良さ」と無縁ではない、
というか自分の意志でアイドルを目指し、世界を変えていく姿は、
まさに自由で強くて「格好良い」女性そのものです。

ラブライブ!は自分たちのやり方で廃校という運命を変えていく話で、
サンシャイン!は変えられなかった運命の中で輝きを見つける話でした。

ポプテピピックも根本はここで、
要は女子中学生が二人で世界に中指を突き立てる話です。
自分たちが生きる為に。

逆に「格好良く」はなくても、そうなれればと願う人物が支持を集めたりも。
Fate/Grand orderのラヴィニア・ウェイトリーという少女は、
現状から抜け出そうとする望みはあるものの、それを実行できない、
有り体に言ってしまえば卑屈で根暗な性格で、
状況を変える事が出来たのは最後の最後だったのですが、
それ以前から女性の支持も確実に集めていました。
それまでは彼女自身も、親友の少女も 「格好良く」はなかったのにも関わらず。

…本人は自身の姿を醜いと思っていて(実際はそんな事無いよ!)
世間には鼻つまみ者扱いされてる極度に内気な少女が、
登場した時点で妙な支持を男女から集めていたんですよね。
供給が途絶えてしまっている今ではちょっと影が薄くなってますが…
うーん。実に興味深い。

と、こんな風に。
かつて特筆すべき個性や資質と不可分だった「格好良さ」は、
一旦ごく普通の日常を過ごす普通の女の子達に還元され、
それから様々な方向に広がっていきました。
そして「格好良さ」を軸とする女性にとっての百合も、
平行して多様化、具体化している…というのが私の理解です。

第二節 姫と女騎士

あるいは人付き合いが苦手な女性と
そんな彼女を引っ張っていく女性

とはいえ古来のお約束である、
囚われの女性を助ける騎士という物語3もまた
今日において強い人気を見せています。

ただ誤解してはいけないのは、この囚われの女性は
助けられるだけで何もしないという訳では決して無く、
騎士と共に困難にぶつかり、立ち向かって、
最終的には「格好良く」世界を変えるのが今日の流行りであるという事です4
で、これまでは男性が入る事が多かった騎士の位置に、
女性が入る物語が大ヒットしたのが2010年代でした。

進撃の巨人がまさにこの典型で、
ある事情で心を閉ざした少女と彼女に心臓を捧げた女性の絆が、
少女を支えて宿命に立ち向かう力となり、世界を作り変えた…という物語は、
(多分に男性キャラを目当てに読み始めた方々も含めて5
女性ファンの強烈な支持を集めました。

魔法少女まどか☆マギカも複雑なひねりを入れつつも
この王道をなぞって女性に大当たりしています6
悪意に翻弄されて壊れていく少女を救う為に、
過酷な過去を背負った少女が単身で運命に立ち向かったり。
かつて自身を救った少女の為に、
人格が擦り切れるまで戦い抜いた少女であるとか。
彼女たちも多くの女性ファンを引き寄せています。

しかしまどマギが複雑なのは
どっちが囚われの女性で騎士なのかが激しく入れ替わる事。
そしてそれ故に、視聴者の女性の視点が何処にあるのか、
囚われの女性か、騎士か、第三者なのかも何とも言えなかったりします。
それぞれにファンが居るのは確かなのですが、
一番多いのが何処なのかまでは私には分かりません。

艦これにも実はこの類型があったり。
最初に注目を集めたのは世界水準を軽く越えてる軽巡姉妹だったのですが7
火を付けたのは一航戦の二人でした。
加賀さんは男女から割と人付き合いが苦手な人として扱われていた一方、
赤城さんの扱いは男女でかなり変わっており、
男性はどちらかというとネタキャラ扱いしていましたが、
女性は状況に動じない頼れる女性として受け取っていたように思えます。

何が言いたいかというと、
他人と壁を作りがちな(囚われの女性)加賀さんを
無二の盟友で天衣無縫な(騎士)赤城さんが引っ張って、
ミッドウェーの悪夢を乗り越えるという筋書きが、
特に女性において見出され、また人気を集めていたのではないかと8

…そういえばユミクリ、杏さや、赤賀だったなぁと。
百合の場合は左右にあんまり意味はないのですが、
成り立ちを考えるとこの並びになるのもちょっと分かります。

第三節 BL経由の百合

少年漫画からBLに入る方々は無数にいるけれど
登場人物を全員女性にしたらそのままGLに入ってきたでござるの巻

一方で供給側からの話をすると、
主人公を含めて重要人物のほとんどが女性で男性の影が限りなく薄い、
そんな男性向け作品も00年前後から増えてきたのですが。

これらの作品はあくまで男性を狙っていたわけで、
展開は男性向けする少年漫画のノリで、
少女達の中身も少年っぽくなる傾向がありました。
東方シリーズが最初に男性に当たったのはこれも原因…かも?
ちょっと東方に関しては中身が少年だったかどうかが何とも言えませんが。

で、これらの作品から百合に入った男性が
00年代の百合人気を盛り上げたのでは、という考察を第四章で書いたのですが。

少年っぽい少女達が
少年漫画みたいな展開をする作品には
登場人物の性別を気にしなければBLに通じるときめきがあるのでは…?
というひらめきが、10年代頃には女性の間にも認識され始めます。

艦隊これくしょんとか無印ラブライブ(サンシャインも?)とかが
女性にも大当たりしたのはおそらくこの文脈とも無関係ではないです。
そしてこの、少年っぽい少女達が少年漫画っぽい展開をする作品の典型として
女性にもスマッシュヒットしたのがガールズアンドパンツァー劇場版。
TVアニメの時点では男性の支持が多かったのですが、
劇場版の出来が素晴らしかった事もあって一気に女性人気が沸騰。
pixivでも女性によるものと思われるガルパン二次創作が急増し、
その中には百合作品も無数に含まれていました。

消しゴムと鉛筆があればBLが成立するというジョークが00年代には生まれていますが、
関係性が重要ならキャラは女性でもいいんじゃないのか、
という事に気が付くのにはそこから10年かかった形になります。
性別の壁は有機物と無機物の壁より遥かに高かったという、
なんというか不思議な現象が確認されたのが10年代。
これは女性に限った話じゃないんですけどね、実の所。

ともあれ。
まどマギ、進撃、ラブライブ、ガルパン劇場版などの作品をきっかけに
10年代、特に2013年以降は女性の百合ファンが急増しています。
ただ、この新しく入ってきた女性ファンはそれまでの女性ファンとは
微妙に毛色が違いもするようで。
10年代に入って百合二次創作はBL二次創作っぽくなった…という声もあり、
私もちょっとそれに同意しています9
しかしそれは数が増えた、という話であって
それ以前からあった百合二次創作の流れが消えた訳でもないのですが。

第四節 では二次創作でどう描かれるのか

専門用語を使って身も蓋もない結論を先に書くと
バリタチ同士の百合二次創作ってそんなにないよね

…で、ここまでが百合妄想の起点となる原作の話です。
二次創作の作者が女性の場合、
登場人物はかなり慎重に距離を測っていく事が多く、
またその綱引きが見所ともなります。

面白いのは、原作ではあけすけであっても、
不思議と百合二次創作においては戸惑いや脆さが強調される事が時々あるという点。
女性を惹き付ける原作の「格好良さ」は、
二次創作において不安や渇望、
相手の存在によって初めて埋まる(もしくは誤魔化しうる)欠落に裏打ちされ、
真に完全なものになる、という事なのでしょうか?

これは奥ゆかしさとは違う気はします。
しかしずっとこの傾向が続くのか否か。
10年も経ってしまえば原作に何を求めるか、
そして二次創作がどのように展開されるかは、 
まるで変わっているのではないか、という気もします。
そして未来がどの方向に進んでいくかは私にはさっぱり分からないので、
一旦ここで考察を打ち切る事とします。

おわりに

何分百合の歴史に関しては先行研究が存在しなかったので、
こんな風に独断と偏見で自分なりにまとめる事しかできなかったのが
辛い所ではあります。
しかし「何いってんだ此奴」というあなたの感情もまた、
そこから自身の意見をまとめる、
更には妥当性のある論考を生み出すきっかけとなるのも事実なので、
こうして蛮勇を奮ってみた次第です。

…すいません嘘つきました!
この薄い本に至るもやっとした考えをまとめて、
実際に形にするのが最高に楽しかったからやったんです!
とはいえこの薄い本が読者の方々に何かを引き起こすとしたら
とても嬉しいのもまた事実。

機会があったら皆様と色々語ってみたいです。
いつか、また、何処かで!

あ、個別作品紹介もしてます。


1 2013年に日本でアニメ化したマイリトルポニーが先、という意見も。
 確かにRWBYよりはるかに歴史がある(本国では80年代に遡れるとか)のですが、
 本国のアメリカで百合人気があったのか、そしてその期限は…までは探りきれず。
2 中尾隆聖と若本規夫の百合なんて想像できねぇよ!
 しかもそれすらも伏線に過ぎなかったという。
 …予断ですが、百合妄想においてはデウスエクスマキナが男性でも
 それどころか実写でも構わないというのは一つの知見になりました。
 ポプテピピックだからやん、と言われるとぐうの音も出ませんが
3 この姫と勇者の物語という王道は
 16世紀のルドヴィーコ・アリオストが作ったのですが、
 その代表作である「狂えるオルランド」で既に王家の血を引く女性騎士が
 主役級として登場してたり。ちなみに彼女、Fgoにも出るという噂が。
4 少々人付き合いが苦手で閉じこもりがちな少女が、
 少年ないし少女と出会って殻を突き破り、二人で一緒に進んでいく
 ボーイミーツガールあるいはガールミーツガールの物語は、今でも地味に、
 しかし着実に女性の支持を集めています。
 相手が少年だと前述の涼宮ハルヒの憂鬱、機動新世紀ガンダムXとか。
 意外な所だと、インフィニット・ストラトスとかもそういう人気があったりもしました。
 ちなみにそのヒロインは金髪じゃないよ!
5 余談ですがこの作品で異性愛(通称NL)に行く女子も多かったです。
 ミカサ、ハンジとかが人気だったようで。
6 蒼い子と紅い子のリアルタイム人気はそれはもう凄まじいものでした、
 男女に限らず。実はかくいう私が女性の百合人気をはっきり確信したのも
 この二人がきっかけだったりします。
 そして私も10話から物語の全貌が分かってあああああ?!となったクチです。
7 この二人はゲームを始めた直後に揃うんです。
 一方稼働当初は加賀さんの入手難度が結構高かったのでこういう現象が。
8 一方男性においては赤城さんがネタキャラとして扱われた事もあり、
 プレイヤーのアバターである提督とくっつく二次創作が人気に。
 これも男女で組み合わせ人気が異なる顕著な例となっています。
9 あまり意味のない伏せ字を使ったり、
 pixivでの連作で表紙に色々注意書きしたりする女性同人特有の文化が
 まどマギ以降に有意に増えているのが確認できます。
 内容もやはり女性向け同人のそれに近かったり。

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